会社で働くにあたり、自分がどのような雇用形態なのかを確認しておくことは非常に大切です。中には、正規社員と非正規社員の区別があいまいな会社もあり、正規社員で採用されたつもりが、実際は非正規社員だったというケースもあります。入社の際は、就業規則や雇用契約書の内容を必ず確認しておきましょう。
1.正規社員と非正規社員の違い
(1)正規社員とは
正規社員の定義について、法律で明確にされてはいませんが、一般的には、会社内で正社員と呼ばれ、期間の定めのない雇用契約で働いている社員をさすことが多いようです。
(2)非正規社員とは
非正規社員の定義について、法律で明確にされてはいませんが、一般的には、契約社員やパートタイマー、アルバイト、派遣社員のように期間を定めた雇用契約により、正規社員と比べて短い時間で働く社員をさすことが多いようです。
2.社会保険の加入
非正規社員であっても、一定の要件を満たしていれば、社会保険(健康保険・厚生年金保険)や雇用保険に加入しなければなりません。すなわち、加入するかどうかは会社や社員が任意で決めるものではなく、一定の要件を満たせば強制加入となります。なお、派遣社員については、派遣会社において加入することになります。
3.労災保険の適用基準
原則として社員を雇用するすべての事業所は強制加入とされています。また、国籍、年齢、事業の種類、雇用形態等を問わず国内の適用事業所で働く人はすべて労災保険の適用を受けることになります。なお、保険料は、会社が全額を負担します。(社員の負担はありません)
問合せ先
相談機関 | HPアドレス |
日本年金機構 | http://www.nenkin.go.jp/index.html |
ハローワーク | http://www.mhlw.go.jp/kyujin/hwmap.html |
こんなケースはありませんか?
パート社員として働いている。勤務時間や勤務日数は正社員の4分の3以上となっているが、会社からパートは社会保険に入れないと言われている。
ここを確認⇒社会保険の加入要件を満たしているのであれば、会社に加入の手続きを取ってもらう必要があります。厚生年金について、どうしても会社が手続きをしてくれないようであれば、最寄りの年金事務所に相談してみましょう。