もしや、あなたもメタボ予備軍
最近、「メタボ」(メタボリックシンドローム)という言葉をよく聞きます。その目安は40歳以上で腹囲(ウエストサイズ)が男性85cm、女性90cm以上あり、血圧や血糖値、中性脂肪の数値が一定以上である状態のことをいいます。
長寿大国といわれている日本ですが、食生活をはじめさまざまな生活環境の変化にともなって、糖尿病や高血圧症などのいわゆる生活習慣病の割合が増加しています。そうした病気になる前段階としてメタボリックシンドロームがあげられますが、実は40〜50代以上の話ではなく、若い人たちにもその予備軍は少なくないといわれています。そうならないためにも、食生活の見直しや運動などはやはり大切です。
病気の予防や早期発見のためには、定期的に健康状態をチェックする健康診断も受けましょう。学校や職場での健康診断の機会を利用するほかに、病院や、居住している場所によっては保健所で受けられるところもあります。その費用を一部負担してくれる場合もありますので、市区町村に問いあわせてみてください。なお、健康診断では、基本的な項目として問診、身長体重測定、視力検査、一般的な血液検査、尿検査、胸部X線、胃の検査、心電図などを実施します。もし数値の異常があった場合は、必ず精密検査を受けましょう。
ストレス社会といわれる現代、うつやパニック障害などココロの不調で悩む人も少なくありません。体の健康もココロの健康も早期治療が大切。「疲れがとれない」「食欲がない」「眠れない」など気になったら、思い切って心療内科やメンタルクリニックなどを受診してみることも必要です。
未来の自分のために、カラダづくりを今すぐスタート!
年齢・性別に関係なく、みんなが関心を寄せる「ダイエット」。でも、食事制限だけで体重を減らすと、肌が荒れたり、リバウンドをしたりなどのマイナス面が現れることも。エネルギーを過剰摂取せずに、バランスのとれた食事をとること、適度な運動を取り入れることが健康的なカラダづくりへの実は一番の近道なのです。
活発な身体活動を行うと、消費エネルギーが増えて身体機能が活性化し、さらに筋肉量が増えることで基礎代謝が高まるので、肥満になりにくい体を作ることにもなります。また、体力というのは何もしなければ確実に年齢とともに低下していくもの。5年後、10年後、そして高齢期になったときの自分のためにも、今から体力づくり・健康づくりを始めませんか?