海外で暮らしたいと思ったら、大使館などで十分な情報収集を行ってください
リタイヤ後を、海外で暮らすという話を耳にされた方も多いのではないでしょうか。
リタイヤ後の海外での生活方法には大きく分けて2つのタイプがあります。まずは生活の拠点を完全に海外へ移す永住などの完全移住と、日本に拠点を置いたまま年金や貯金利子などを生活費として、現地での就労を必要とせずに長期間滞在するロングステイと呼ばれる方法です。いずれもさまざまな機関や旅行代理店、また移住を希望する国の大使館などで情報を得ることができます。
海外に住むに際して大きな問題として査証(ビザ)の取得があげられます。通常、短期旅行などでは3ヵ月前後の観光ビザを発行する国が多いのですが、生活するとなると3ヵ月毎のビザの更新や保険・住宅問題など、生活基盤を築く上で煩わしいことが多くあります。
日本をはじめとする海外から退職者を受け入れている国ではリタイヤメントビザと呼ばれる長期滞在を目的とした退職者へのビザがあり、オーストラリア、東南アジア、南米、ヨーロッパなど一部の国で発給されています。各国で発給条件は異なりますが、ほとんどは退職後の余暇を過ごすことを目的として発給されているので就労許可は付随しないものが主流です。またこの申請には保有資産や不労収入などの申告が必要な場合が多いため、申請条件は当該国の大使館、専門旅行代理店などへの問い合わせが必要です。
体験ステイによって実際に現地を知ることも大切です
また、海外で暮らす手段としては国際ボランティア活動に参加するという方法もあります。リタイヤ後の人生を充実させる方法として、今まで得てきた経験や知識を海外の人たちに伝えたいという意思のある方は、JICAや各国で活動するNGO・NPO団体で活躍するという選択肢もよいのではないでしょうか。
いずれにしても全く違う環境で踏み出す新しい人生です。どこへ行きたいか、何をして過ごすか、長期滞在か永住かでその選択も変わってきます。治安情報やその土地の文化、宗教などへの理解も必要となります。現地の事情を知るには体験してみるのが最良なので、まずは旅行やロングステイ体験ツアーなどで実際に現地の暮らしぶりを見てくることもプラスかもしれません。