ボランティア活動

地元から海外まで。幅広いボランティアのフィールド

豊富な人生経験を積んできた人々が退職後にそのキャリアを活かす場所は数多くあります。

そのひとつにボランティア活動があります。ボランティア活動といってもその対象は自分が住む町内から海外まで、内容も人道支援や国際活動、動物園や博物館でのガイド、子どもたちへの遊び方を指導する指導員など、それぞれのキャリアや希望に応じた活動があります。

人生を通し、仕事を通して得たノウハウや生き方を、若年ボランティアスタッフに中高年の経験と知恵として、ぜひ教えてほしいと希望するボランティア団体も数多くあります。国際活動では、40歳から69歳を対象にJICA(国際協力機構)がシニア海外ボランティアを募集しています。開発途上国の人々のために、農林水産、エネルギー、保健・医療、人的資源(教育・文化・スポーツなど)などの9分野において、中高年層が活躍しています。募集は年2回、春と秋に行っており、派遣期間は原則2年間です。これまでに派遣されたシニアボランティアの総数は5600人を超えています。

また、地域や国内で活動するボランティア団体やNPO(特定非営利活動法人)でもボランティアを募集しています。全国体験活動ボランティア活動総合推進センター地域福祉・ボランティア情報ネットワーク、各地域の社会福祉協議会が運営するボランティア・市民活動センターなどから情報を得ることもできますし、各区、町村の福祉センターなどで地域の活動やその地域を拠点とする団体の活動を知ることもできます。

交通安全指導や児童の通学を見守る活動のように、地域に根差しているからこそできる活動もあります。また最近では環境系のボランティアも多く、ゴミ拾いからはじまり森林保護、子どもたちへの啓蒙活動などもあります。

年齢や職業、国籍を超えて多くの人々と交流し、自分が積んだ経験を活かす場所としてボランティア活動を行うこともセカンドライフを充実させるよい方法ではないでしょうか。

なお、NPO(特定非営利活動法人)で企業・行政では十分対応できない、環境問題等の先端的課題に取り組むNPO(特定非営利活動法人)の役割が高まっています。こうしたNPOで、給与を受け取って働くことも考えられます。NPO・NGOキャリア情報ポータルサイトなどをご覧ください。

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