政府は、6月16日の閣議で平成29年版「高齢社会白書」を決定し、公表しました。
高齢社会白書は、高齢社会対策基本法に基づき、平成8年から毎年政府が国会に提出している年次報告書であり、高齢化の状況や政府各省が講じた高齢社会対策の実施の状況、今後講じようとする施策について総合的に明らかにしているものです。
高齢化の状況について、主な内容は以下の通りです。
1. 2065(平成77)年には、65歳以上の「高齢者」割合は38.4%と、約2.6人に1人が65歳以上、75歳以上割合は25.5%と、約4人に1人が75歳以上になると推計されています。
【出所】国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成24年1月推計)」の出生中位・死亡中位仮定による推計結果。
2. 2015(平成27)年には、高齢者1人に対し、現役世代(15~64歳)2.3人を支える状況でしたが、2065(平成77)年には、高齢者1人に対し、現役世代1.3人を支える社会になると見込まれています。
【出所】2015年は総務省「国勢調査」。2065年は国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成24年1月推計)」の出生中位・死亡中位仮定による推計結果。
3. 平均寿命は、2015(平成27)年には、男性80.75年、女性86.99年でしたが、2065(平成77)年には、男性84.95年、女性91.35年となり、女性の平均寿命は90年を超える、との推計を紹介しています
【出所】2015年は厚生労働省「完全生命表」、2065年は国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成24年1月推計)」の出生中位・死亡中位仮定による推計結果。