多くの団体・自治体が、農林漁業への就労支援に取組んでいます
第1次産業の就労者の減少は、農林漁業を主な産業とする地域にとって産業の衰退だけではなく、人口減、高齢化という問題を生んでいます。また、第1次産業の衰退は食、自然保護という側面からも私たちの生活に影響をおよぼしています。
近年、農林漁業の就労者を増やす取り組みが、農林水産省、農業・漁業・林業の事業者団体、そして各自治体を中心として進められています。その代表的な組織として財団法人都市農山漁村交流活性化機構などがあり、都市と農山漁村の交流を積極的に推進し、「まち・むら」が一体となった地域活性化のために活動しています。
見学、体験から始めてみましょう
農業は、全国農業会議所が運営している「全国新規就農相談センター」が、農業を始めてみたいと考えている方に向けて、農業就労のための「新・農業人フェア」を全国で開催、さらに農業体験、農場見学ツアーを実施しています。農業への就業は、まず農業法人に就職して農業のノウハウを身につけた上、自分の農地を持つという方法をすすめる人が多いようです。
農業法人への就職については「全国新規就農センター」、農業法人インターンシップについては「公益社団法人日本農業法人協会」ホームページに詳しく紹介されています。漁業は、全国漁業就業者確保育成センターの「漁師.jp」で支援制度、就業制度の紹介。林業は緑の雇用プロジェクトの「緑の雇用総合ウェブサイト」で、森林の仕事ガイダンス、イベントの紹介を行っています。
また、各地域の農業組合、漁業協同組合、林業組合では、その地域の特徴を活かしたイベント、仕事の紹介を行っています。
漁業、林業は、農業以上に体力が必要な仕事が多く、経験のない方がいきなり始めるのは難しいかもしれませんが、例えば漁業の場合「電話級無線資格所持者」の資格を持っていると求人募集では年齢不問というケースもあります。「漁師.jp」の漁業就業情報をチェックしてみてください。農林漁業で働くということは、例外もありますが「自然の中で仕事をすること」です。業務の厳しさを十分考慮してチャレンジしてください。