5-2 税金・貯蓄・財産のこと

夕焼け

総務省統計局の平成25年家計調査によれば、2人以上の世帯でかつ勤労世帯の平均貯蓄額は1244万円だそうです。実感としてこれほどの貯蓄があるのかと思うのですが、あくまでも平均。約12%の世帯は100万円未満、約7%の世帯は300万円未満となっています。

誰もが十分な貯蓄、財産を持っているわけではありません。限られた資金を上手に運用して将来に備えることも必要です。資産運用の専門家は、資金を3つに分けて、今後必要になるお金は定期貯金といったローリスクの運用、当座は必要ないが将来的に使用するお金は国債といった堅実な運用、使用目的がないお金で株式といったハイリスクでの運用をすすめています。いずれにしても身の丈で資産運用をすることが肝心です。

亡くなった方の預金口座を解約するためには、口座残高の多寡に関わらず相続者全員の合意と、印鑑証明が必要となります。さらに、負債の有無、相続額によっては複雑な手続きが発生します。また、トラブルも起こりがちです。自分が相続を受ける時だけではなく、自分の死後の相続についても考えて準備しておくことも必要かもしれません。

この年齢になると、親を看取るということが起きてきます。覚悟をしてそれなりの準備をしているというケースは多くはないでしょう。肉親の突然の死に慌ててしまいがちです。葬儀を例にとってみても、業者の言うことに無条件に従って多額の請求をされたという話を聞きます。肉親の死は考えたくないものですが、頭の片隅において事前に情報を集めておきたいものです。

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