再就職で、自分が希望する仕事に就ければいいのですが、思うようにはいかないのが現実ではないでしょうか。雇用対策法の改正によって、求人に際しては原則年齢不問が前提になりました。
「年齢不問とすることによって応募の門戸を開き、その仕事の適任者であれば年齢に関係なく採用してください」ということですが、採用する側が年齢(に伴う健康状態)を重視することは、年齢と処遇が直結するわが国では、見直しにかなり時間がかかる見込みです。50歳代からの仕事探しは厳しいと認識しなければなりません。
ならば、仕事に役立つ技術や能力を身につけて新しい仕事に挑戦する、ということを考えてみてはどうでしょうか。退職後であれば公共職業訓練を受けることをおすすめします。東京都などでは、概ね50歳以上の方を対象とした高齢者向け職業訓練も準備しています。雇用保険を受給する資格があれば、職業訓練中も各種手当てが支給され、さらに受給期間の延長もあります。
現在は就業中という方でも、在職者訓練を受けてみてはいかがでしょうか。求人情報をチェックしながら、どのような技術・能力があれば再就職が容易かを調べ、在職中から再就職の準備をするというのも、再就職活動を円滑に進める方法です。