履歴書
履歴書は、採用担当者が初めて手にするあなたの情報です。記入されている情報はもちろんですが、書き方一つで印象が変わってしまいます。想像以上に履歴書一つで求職者の人となりが分かってしまうものです。このことをぜひ認識してください。履歴書作成のための基本的なルールは、就職・転職関連の書籍やインターネットのWebサイトなどに記載されているので、参考にするとよいでしょう。履歴書の具体例のほかに、ここでは特に中高年が気をつけたいポイントを挙げておきます。
- 会社指定の様式がない限り履歴書のフォーマットは自由です。市販されている履歴書は、学歴・職歴・資格欄は共通ですが、志望動機や自己PR、得意分野などの自由記入欄等は履歴書によって項目や記入の範囲が異なります。自分にとって記入しやすいもの、PRしやすいものを選択して使用することをお勧めします。
- 貼付する写真の表情に気を配りましょう。写真店等で撮影したものを使用したほうが表情等も明るく感じがいいイメージで撮ってもらえます。担当者を「会ってみたい」という気持ちにさせる意味で写真は重要です。
- 自由記入欄（自己PR、志望動機等）は、必要最小限の単語を並べるだけではなく、8割程度はきっちり文章や箇条書きで埋めるようにしましょう。
- 当たり前のことですが、誤字・脱字には気をつけてください。また修正液等も避けたほうがよいでしょう。誤字・脱字が見つかったら面倒でも、新しく書き直す必要があります。
- 自分で何を書いたか忘れないように、必ずコピーをとっておきましょう。面接では、履歴書や職務経歴書に書かれた内容について質問されることが多いからです。
採用担当者が、こんな履歴書は評価出来かねると言う例をいくつか紹介します。
- 誤字、脱字
- 字が乱雑
- 修正液を使う
- 空欄がある
- 住所、氏名に振り仮名がない
- 写真がインスタント写真
以上挙げたことは、その点だけで書類審査が通過出来ない可能性があります。ご注意ください。
職務経歴書
履歴書に添えて提出する職務経歴書は、単に自分の経歴を書き並べる文書ではありません。応募先企業に自分のキャリアをアピールするためのプレゼンテーション資料です。職務経歴書を読む人の立場にたって、「分かりやすい」「見やすい」を心がけてください。
A4用紙を縦に使い、文面は横書きで、枚数は1〜3枚程度に収めます。書き方は自由ですが、入社から時系列で並べる「編年式」か、職務の種別で大きく括る「キャリア式」が基本スタイルです。いずれの場合も、過去から現在までの仕事内容の移り変わりと、そこで上げた実績や習得したスキル、昇進や人事異動などの節目の出来事を、もれなくリストアップすることから始めたほうが効率的です。
ただ、経験やスキルを書き連ねるだけではなく、応募先企業が関心を持ちそうなポイントを挙げ、その点については詳しく記します。別枠で表記してもよいでしょう。
- 実績（売り上げやコスト削減等）は具体的な数字で記すこと
「営業」と一言で終わらせるより、3年連続売り上げ目標達成、毎年前年比○○％以上の粗利益達成率、○○件の新規顧客獲得、など具体的な数値を記したほうが説得力があります。 - 職務経歴書の冒頭には、アピールしたい経験やスキルのポイントをまとめる
冒頭に分かりやすくポイントをまとめることで、ひと目でどんなキャリアの人か見当がつき、印象付けることが出来ます。 - メリハリをつけること
応募先企業の求める経験、スキルや応募先企業に関連したことは、詳しく枠を設けて表現したり、クローズアップするなどの工夫をし、それ以外は簡潔にまとめると見やすくなります。